子育て支援エキスパートシステム

概要

日本子育てアドバイザー協会による 「子育て支援エキスパートシステム」は、「地域子育て環境構築事業」として総務省平成22年度「地域ICT利活用広域連携事業」に採択されました。 弊社は、日本子育てアドバイザー協会のノウハウをもとに、「子育て支援エキスパートシステム」を再委託し開発しました。 子育てエキスパートシステムでは、基本的な属性データ、相談区分を選択し、相談内容に対する模範回答を表示します。 相談内容によっては、どの相談区分を選択すればよいか迷ってしまう場合が想定され、複数の相談区分にまたがるような事項に対してはそれぞれ別の相談区分から同様の模範回答に辿りつけるように配慮しています。

目的

アドバイザー育成を目的とし、経験豊富なアドバイザーの相談事例をデータベース化、人工知能によって分析・ノウハウ化し、経験の浅いアドバイザーでも多岐にわたる育児相談に適切なアドバイスができるようになります。

 

 

システム内容

 

1.談入力システム

相談者より相談を受けたアドバイザーが、その相談内容の要約と実際に行ったアドバイスを本システムで入力する。 入力されたデータはデータベースに蓄積され、必要に応じて分析検討することが可能となるシステム。

 

2.エキスパートシステム

相談入力システムにより、入力された相談内容とアドバイスは、経験豊富なアドバイザーによって、分析・精査され、管理システムを使って、エキスパートシステムに登録される。 本システムは、相談を数段階に分岐して表現することにより、相談内容の抽象化を実現、一件一件異なる相談でも、参考となるアドバイス事例にたどり着き易いような仕組みになっている。 また、分岐による絞り込みにより、アドバイス事例に漏れがなるべく生じないような配慮もされている。

 

3.管理システム

管理システムは、認証、相談入力システム、エキスパートシステムのメンテナンスや入力されたデータの分析を行う分析システムがある。 主な運用は、相談入力システムのデータを精査し、エキスパートシステムに登録。 登録された相談データ、エキスパートシステムの利用状況を可視化する分析システム。

 

 

機能紹介

 

1-1.相談区分逆引き機能

逆引き区分検索の入力欄に、例えば、「トイレトレーニング」と入力し、検索ボタンをクリックすると その下にE1: トイレ・おむつと対応する相談区分が表示され、また、相談区分選択ラジオボタンが選択しやすいように黄色でハイライトされる。
 

1-2.相談区分表示

30文字以内程度の簡潔な相談内容を入力すると、あらかじめ相談区分と関連づけられているキーワードによってマッチングがなされ、マッチすれば対応する相談区分が表示される。 複数の区分にまたがるときは複数の相談区分が表示される。

1-3.表記の揺れの吸収

相談内容を入力する際、例えば、「おかゆ」「お粥」「オカユ」と異なる表記で入力してもプログラム内部では同一表記として取り扱う。

1-4.分析

子育てエキスパートシステムでは、子育てアドバイザーが実際に子育ての現場で受けた質問に対して回答したデータに基づいてシステムが構成されている。 ここでは、その入力に用いたデータ(相談レポート)の分析を行う。 分析対象は、相談区分(大区分、中区分)および回答事例である。


 

 

システム概要図

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