SAINetSystem
概要
自然言語インターフェースを装備した知識応答システムです。
インターネットを経由してチャットのように日本語による応答ができます。
日本語文を入力することにより、システムに知識(情報)を記憶したり、この記憶された知識について質問をすることにより、日本語文で回答が得られるシステムです。
どんなときに使うの?
【検索エンジン】
- 会話形式によるホームページの案内人
- インターネット検索エンジンのマンマシン
- インターフェース
- 会話形式によるデータベース問い合わせ
- 会話形式による質問の受け付けと回答(Q&A)
【文書の記憶と理解】
- 会話形式によるアンケートシステム
- 受信メールから、情報抽出
- 翻訳システム
- ロボットの命令を自然言語にて行う
応答システムの仕組み
応答モデル
基本的な発話のしくみ
自然言語による応答の基本は、自然な対話として情報のやりとりが行われることです。
SAINetシステムは、基本的な発話として、以下の3つの応答パターンを実行します。
- 平叙文→記憶
- 質問文→回答
- 命令文→実行
応答システムの基本エンジン
1. [構文解析モデル]
■平叙文なら記憶、質問文なら回答
平叙文:赤い花が好きです→記憶
質問文:何が好きですか?→回答
回答文:赤い花です
2. [意味モデル]
■言い回し(丁寧語、文尾変化等)
お名前→名前、 行きます→行く、 私です→私だ
■語順
彼女は花を学校に持って行きました
→彼女は学校に花を持って行きました
■同義語
私は車でテーブルを運んだ
→僕は自動車で机を運んだ
3. [推論エンジン]
質問の実行は、回答を探す推論エンジン
■省略文
私は犬と散歩に行きました
→→あなたは(犬と)散歩に行きましたか?
■文脈理解(意味検証)
私ははさみを買いました
→それで紙を切りました
SAINetシステムの実行環境
本システムはインターネット上で、通常のCGIでは実現できない複雑なサービスを実現するための実行環境を提供します。
インターネットからのリクエストを受け付けると、クライアント専用のプログラムが起動されます。セッションが途切れてもこの専用プログラムは終了せず、その後の接続においてもこのプログラムに接続されます。
よって、データを再ロードする必要がありませんので、CPU負荷も軽減し、またレスポンスも速くなります。
一定時間経過後、またはログアウトにより専用プログラムは終了します。